私たち市民支援薬剤師連絡会P.I.G(Pharmacist Innovation Group)は、薬剤師で結成した団体です。高齢者から子どもまで安心して住めるまちをめざし、「お薬の飲み方講座」や「ファミリーサポート」、「薬物乱用防止 ダメ・ゼッタイ運動」、「いじめ撲滅運動」などの活動を行っております。活動を始めたきっかけは、薬剤師として市民の方々に何かできることは無いかと考え始めたことです。今後は、地域の子供たちがより健やかに育っていくように、「こども食堂」等の活動も展開していきたいと思います。
また、当会員の株式会社エンゼル薬局が行っている「ふるさと木更津ブルーベリー構想」について紹介したいと思います。 エンゼル薬局では、木更津地域の経済活性化や子供たちの視力低下の防止等を目的に、木更津市観光ブルーベリー園協議会と連携し、木更津商工会議所等からの支援を受けながら、昨年9月に木更津産ブルーベリーを使った「きさポン・ブルーベリーゼリー(以下、「きさポンゼリー」)」の開発に動き出しました。
開発する「きさポンゼリー」には、薬剤師ならではの視点を活かしております。一般的な市販のゼリーの栄養素は、目にいいアントシアニンやビタミンCが主でありますが、「きさポンゼリー」はビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D、Eのほか、カルシウムやナイアシン、鉄分、葉酸、食物繊維といった栄養素も含んでおり、1個わずか22グラムの中に子供たちの「身体」と「こころ」に良い栄養素を効果的に配分しています。
この取組の結果、今年の9月から市内小中学校において「きさポンゼリー」を提供することになりました。2学期(9~12月)は市立小中学校の3分の1にあたる10校に月1回ずつ計2万2400個が提供します。今後は、学校給食用の周辺市への拡大や高齢者用、一般用を新たに開発して販路を広げたいと思っております。また、今回の給食への提供で得られる収益の一部を社会還元するために、経済的な理由や一人親家庭のため食事を満足に取れない子供たちに無償・低額で食事を提供する「こども食堂」で、ゼリーを無償配布していく予定です。